輪行ライドは、魂がよろこぶ最高の旅。自転車と一緒に旅にでよう!

私が54歳でロードバイクをはじめた目的は、コミュニティで企画された「北海道の富良野・美瑛を3泊4日で走る」という企画に参加したかったからにほかならない。

以前より行ってみたかった富良野・美瑛。自転車で走ったらどんなに気持ちいいだろう!と思った。

はじめは尻込みしていたロードバイクだったが、みんなが行くその旅に自分が参加できないのは、自分で許せなかったのだ。

恥ずかしさを捨て、ぴちぴちのレーサーパンツをはき、いきなりのつらいつらいヒルクライムコースの練習ライドに参加し続けた。富良野・美瑛を走るには必要な練習だと教えられたからだ。

筋力のない私はヒルクライムで足がバカになって、クリート(ペダルに靴を固定する金物)が外せず何度も転倒した。いつも右側に転んでしまうので怖くなり、左のクリートはつけないようにした。

宮ケ瀬湖、箱根、三浦半島一周の100キロライド、山中湖の練習ライドをクリアし、輪行の練習や準備を整えて、3か月後、北海道輪行ライドに旅立った。

輪行ってなに?

輪行とは、自転車を輪行袋という専用の袋に入れて鉄道や飛行機などの交通機関を使用して目的地まで向かうサイクリングのこと。

北海道は飛行機輪行で、自転車を預け荷物にするので、飛行機輪行用のオーストリッチの輪行バックに自転車を詰めて、男性9人女性5人の総勢14人ででかけたのだ。年齢も26歳から54歳までバラエティーに富んでいる。

その旅は、何もかもが新しい挑戦だった。

・自転車を分解して輪行バックに詰める。飛行機を降りたら詰めたバックから自転車に組み立てる。人に迷惑かけないよう自分一人でできるようにする。(そんなことできるようになるの?)

・荷物は自転車に付けるサドルバックとフロントバックに入るだけで、3泊4日を宿を移動しながら旅する。しかも私のロードバイクは小さいので、普通のサドルバックはつかずスリムタイプのものだったので、余計に荷物が小さかった。荷物が重くなると当然丘は登りづらい。

・パンクしたとき、北海道では自転車屋が近くにある可能性が低いから、対処できるように練習。また、何かトラブルで走れなくなった時の為に、電車用の輪行バックも携行する。

・雨が降っても、宿をとっているので進むしかない。その可能性も考慮しておく。

 

こんな旅をするとなると、準備には本当に頭を使う。必要最低限を吟味する。

今まで殿方に甘えて生きてきたので、自分ですべてを行う輪行ライドは、苦労であり感動でもあった。準備不足は苦労となって自分に返るであろう。

着いたぞ、旭川空港

旭川空港で自転車の組み立てが終わると、通常なら帰りの為にそのバックをコインロッカーに預けるのだが、その年は宿から自転車を自宅に送ることができたので最終宿に送っておいた。

飛行機輪行ではタイヤが気圧の変化でパンクしてしまう可能性があるので、預ける前に空気を抜いている。当然走る前に空気を入れなくてはならない。備え付けの空気入れは1台しかない。大半は各自が用意した携帯用空気入れで入れて、大汗かいていた。

到着から1時間半ぐらいかかってようやく全員が準備ができ(やはり予定以上に時間がかかった)

さあ、いよいよ出発だ!

空港から少し走るともう北海道らしい草原の風景が広がった。

「いきなり北海道~!」

私は思わず叫んだ。

感動の旅が始まった。

トラブル続出

なにせロードバイク初心者13人と経験者1人の旅なので、慣れない輪行で、スタート直後はいろいろなことが起こっていた。

フロントギアのギアチェンジができない

サドルバックがタイヤに擦る(多い)

カタカタ音がするなどetc.

お互い助け合い、直しあい、徐々にみんな調子が上がっていく。

最初の集合ポイント「セブンスターの木」のところで、みんなのコンディションは整った!

そこからは3つのチームに分かれ、それぞれが選んだコースや休憩場所を進んだ。

1日の走行予定距離は60㎞~65㎞、初日の主な目的地は有名な青い池だ。

神秘の青い池

青い池までの道のりは、ゆるーい上り坂がずーと続く。

街をひとたび出ると、なかなか店舗などがない北海道。

飲み物などに注意しないと、関東のように自販機をすぐに探せるわけじゃない。

なかなかキツイ。

まーっすぐな道路が、ずーっと続いている。

信号も、めったにない。

関東で走るときは自分のすぐ右側を車両が走って怖いのだが、ここでは追い抜いていく車は反対車線を走って行ってくれる。自転車には最高の環境なのだ。

青い池は有名観光地なので、近づくにつれ、車が渋滞し始めた。

なかなか進まない車の列の脇を、私たち自転車はどんどん進んでいけて、またまた気持ちいい。

到着した。自転車を木に立てかけ、カギを掛けたらいざ、青い池へ。

 

息をのむような美しい青い池、

観光客は多いのに、気にならないほどのたたずまい。

「こんなに美しいところに来れて・・( ;∀;)!」

思わず感謝の念がドバ~~とわいてきた。

不動の滝へ

感動もつかの間、どんどん人が訪れるのでゆっくりしている間もなく、次の目的地不動の滝へ。

自転車で走っていても見落としてしまうような小さな看板があり、自転車を道路に止めて林の中を5分ぐらい歩いていくと、そこに滝がある。

自然の中の水の流れは本当にきれいで、空気が澄んでいて、先ほどの青池とは逆で、こんないい場所なのにひとがいない!

そこに立っていると、みるみる自分の魂のホコリが流れ落ち、きれいな水晶のようになっていくのがイメージできたほどだ。

ずっと居たいような気持だったが、待っている人もいたのでその地を後にした。

白髭の滝

不動の滝から少し先に、白髭の滝がある。

そちらは、橋の上から離れた滝を見下ろすようになっているのだが、先ほどの青い池に続く水流であることがわかるような水色の川だまりがあって、これまた見たことないような眺めだった。

3たびの感動だ。

北海道ライド初日の本日で、もう十分満足するような思いになった。

「あーーーー幸せだあ~!」

この経験を通してわかったこと

やったことがなく、億劫に思えても、ちょっと気になる部分があるのであれば、やってみるべき。

よく、「自分できないことはやってこない」とか「出会うものは自分にひつようなこと」とか聞くが、これは本当だと思う。

私とロードバイクは、以前の私から考えると本当にかけ離れた存在だった。それが証拠に今でも周りの人に「そんな風には見えない」といわれてしまう始末だ。

そして、輪行の経験。

面倒くさいし多少お金もかかったりするが、自分の愛車できれいな景色を走る経験は、何物にも代え難い経験だと今は思う。人に甘え癖のある私だったが、自分の手でいろいろできるようになった。

人間としては当たり前なことだ。そして頭も使う。

最近では、ミニベロというタイヤの小さな自転車を配送してライドするという方法を考えて、楽にライド旅を楽しんでいる。2度目の北海道。沖縄、しまなみ海道と行ってきた。しまなみはまた行きたいな~

やってみたいこと、やってみるべきだ。

なるべく早く。

決めてしまえば、実現するよ!

 

追記: 2020年8月29日

感動の和歌山輪行ライド

今年の夏は、上記のミニベロ輪行で和歌山に行ってきた。

暑さが心配だったし、初日の上り坂が大変そうだったので、不安があった。

しかし、帰ってきた今、和歌山の魅力は北海道ににも負けないものがあると感じている。

やはり「旅は楽しい!」

行ったとことのないところへ行き、感動の風景に出会い、その場の空気を肌で感じる。

その場に達するまで、自分の体を駆使していることで、味わえる感動は、車で行くのよりずっとずっと大きい。

今回もつらい場面もあったけど、それを補っても余りある気持ちよさ、感動があった。

美しい川と、深い森林、そして世界遺産

もう和歌山が恋しい。

 

 

 

 

 

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